「ウチの会社って問題だらけなんだよね・・・ ( TДT) 」
「どーしてこう問題ばっかいっぱいあるんだろ~? (;´д⊂) 」
「自社の強みらしいものが全然ないのに、弱みどころか問題ばっかあり過ぎて悲しくなっちゃうよ・・・ (´;ω;`) 」
「あーんな問題もあるしこーんな問題もあるし、どこをどう見ても問題だらけだし、アレもできていないしコレもできていないし、失敗ばっかやらかすしミスも多いし・・・ ヽ(;▽;)ノ 」
「こうも問題だらけだと、溜息しか出て来なくなっちゃうよなー・・・ (o´д`o)=3 」
「自社に強みがいっぱいあって経営資源が豊富な会社が心底羨ましいよなー・・・ o( ̄_ ̄|||)o 」
「そーゆー会社と比べて、ウチみたいに経営資源に乏しい上に問題だらけの会社って情けないよなー、恥ずかしいよなー、腹が立つよなー・・・ (っ´;ω;’c) 」
「他社との差別化をやりたいのは山々だけど、こんなに問題ばっかあるんじゃー、とてもムリだよねー・・・ (・・、) 」
などなど・・・
「経営理念・ビジョン・経営計画等の作成」、「組織人事戦略(戦略的な組織づくり)」、「人材育成戦略(戦略的な人材育成)」、「経営に役立つ情報活用(IT活用・ICT活用)」などなどのお手伝いを行なっているからなのか・・・
「爆発・炎上・崩壊組織」で消防のお手伝いを行なうこともあるからなのか・・・
特に中小企業の経営者の立場の方からこのような切実な声をお聞きすることもあるんですが・・・
(;´・ω・`)
だけど、もしかしたら・・・
問題のとらえ方を変えると見えて来ることや気づくことって何かある
んじゃーないかな~???
(〃 ̄▽ ̄)o
問題や弱みも、見方を変えれば・・・
ピンチをチャンスに変える機会ともとらえられる
イェ━━━━━ヽ( ゜Д゜)人(゜Д゜ )ノ━━━━━━イ
んじゃーないかな~???
o(*⌒O⌒)b
そもそも・・・
問題が全くない会社なんて存在しない
んじゃーないかな~???
なーんて感じるコトもあるし、それに一見、全然関係ないように思えるかもしれないけど、コレってもしかしたら・・・
などなどにも、ある意味関係するっちゃーする面もあるのかも~???
なーんて感じるコトもあるので、一緒に考えてみません? (^^)
あ、モチロン、「自律的に」という意味で。
ちょっと興味あるかも~?
って言ってくださる方は、お付き合いいただけると嬉しいです。
(^^)/
問題のとらえ方を変えると見えて来ることや気づくことって何だろう?
(パート1)
んーと、もしかしたら・・・
などなどにも、ある意味関係するっちゃーする面があるかもしれないので・・・
ちょっとしたきっかけで問題のとらえ方を変えたことによって、見えて来ることや気づくことなどがあった、経営者の立場の方の例えばこんな声から考えてみるのはどーでしょう?
(。・ω・)b
問題のとらえ方を変えた経験ある経営者Aさんの声
ウチの会社って、本当に問題が多いよなー。
どーしてこう問題だらけなんだろーか?
こんな風に、一時期めちゃくちゃ悩んでいましたねー。
製造現場に行っても、問題点ばっかどーも目についちゃうし。
営業現場に行っても、問題点ばっかどーも目についちゃうし。
その度に問題点を指摘して、改善するように従業員に言っていたんですけどね。
だけど、問題点を指摘しても、
「コレのどこがどう問題なんでしょーか???」
「何が問題なんでしょーか???」
って、きょとーんとした表情で従業員は言うし。
おいおい・・・、コレが問題ってわかっていないのか!?
マジか!?
少しは気づけよなー!!
少しは意識しろよなー!!
意識を変えろよなー!!
いくら何でもコレぐらい意識して普通だし当たり前だろ!!
意識すらしていないからいつまで経っても問題が改善されないんだろ!!
って、超ムカついていましたよ。
そうは言っても頭ごなしに叱りつけるのも良くないから、怒りを抑えつつ指摘して改善して欲しいってお願いしていたんですけどね。
納得していない顔をしながらも、従業員は一応その場では改善するんですけどね。
だけど、しばらくしたらまた同じ問題が発生していて結局改善されていないし、その上、新たな問題をさらに発見しちゃうし。
で、ついイライラしちゃうし。
また問題を見つけてイライラするのがわかっているから、現場に行くのがどんどん億劫になって来ちゃうし。
そんな自分に嫌気がさして、社長室に一時期こもったこともありましたよ。
とは言えども、問題点を放置したままにしておくわけには行かないし、いつか大きな問題に発展しちゃうかもしれないから、また現場に行って問題を発見して指摘して・・・
それでまたイライラして、そんな自分に嫌気がさして、社長室にまたこもって・・・
ってなことを、ずぅーっと繰り返していましたねー。
自己嫌悪に陥るし、自分自身に嫌気がさすばっかだし。
それでも、コレも経営者の仕事でもあり役割でもあるだろーから、やらないわけには行かないしって悶々としていましたよ。
そんな時に、ウチの奥さんに愚痴ったんですよ。
家族に愚痴ることはしたくなかったし、愚痴ったところで何の解決にもならないのはわかっていたんだけど、ついつい。
そーしたら、こんな風に言われちゃったんです。
「自分の子どもにも、そんな風に問題点ばかり指摘して改善するよう要求するつもり?」
「例えば逆上がりがまだできないこととか、自転車にまだ乗れないこととかを、問題ととらえて指摘ばかりする?」
「問題ばかり目についてイライラする気持ちはわかるけど、問題ととらえるんじゃーなく伸びしろととらえることはできないかな?」
「まだまだ成長できる伸びしろがたくさんあって、これからもっともっと成長して行くのかな?って思うと、ちょっと楽しみになるんじゃない?」
って。
ウチの奥さんに言われたこの一言がきっかけで、 問題のとらえ方が大きく変わったように思いますねー。
そーかー!!「問題」ととらえるのではなくて「伸びしろ」ととらえたらいいんだー!!
「伸びしろ」とは上手い具合に表現したもんだなーって、思わず感心しちゃいましたねー。
それ以来、「問題」ではなくて「伸びしろ」ととらえるようになったんですよ。
不思議なもので、「問題」ではなくて「伸びしろ」ととらえるようになると、今まで見えていなかったことが見えて来るようになったり、気づかなったことに気づくようになったんです。
どーして今まで気づかなかったんだろ~???って我ながら不思議に感じるぐらい、驚くほどいろんな発見があるんですよねー。
モチロン、「問題」ではなくて「伸びしろ」の発見って意味で。
考えてみたら、成長できなくて苦しんでいる会社って結構いっぱいあるじゃーないですか。
そーゆー意味で言うと、「伸びしろ」がまだまだたくさんあるってことは、成長できる源泉がまだまだたくさんあるってとらえ方もできますよねー。
なんてったって、こーんなにたくさん「問題」があるんですから。
こーんなにたくさん「問題」があるってことは「伸びしろ」があるってことでもあるんですから。
考えてみたら、「問題」と言っていよーが「伸びしろ」と言っていよーが、それらも全て立派な経営資源ですよね。
ウチみたいに経営資源に乏しい中小零細企業だからこそ、今ある経営資源をもっと大事にして活用して行かなきゃーもったいないですもんね。
それに、経営者の仕事や役割についても思いっきり勘違いしていたんだなーって気づくことができましたし。
何をすることが経営と言えるのかとか、経営者の仕事や役割とは何なのかとかっていろんな考え方がありますけど、問題のとらえ方が変わる前の私がやっていたことは少なくとも経営者の仕事や役割とは程遠かったように今は思いますよ。
だって、たまーに現場に行ったかと思えば、重箱の隅を突くように問題点ばかり指摘していたんですから。
しかも、何のために改善が必要なのかとか誰のために改善が必要なのかとかについて説明することなく、改善するようにただ丸投げしちゃっていたんですから。
いち従業員の問題とは言えない場合もありますよね。
組織全体の問題の場合もありますし、組織としての仕組みの問題もあるじゃないですか。
だけど当時の私は、何もかも全ていち従業員の問題と決めつけて、いち従業員に改善するようにただ丸投げしちゃっていたんです。
失敗とかミスとかも含めて。
コレじゃー、納得感ってものがありませんよね。
従業員のやる気も失せちゃうだろーし、その場限りの改善に終わって当然の話だったよなーって今は思います。
経営戦略って観点から考えても、どんな問題であっても全て問題とばかりとらえてしまうのは決して好ましいことではありませんよね。
モチロン、戦略的に考えた場合、その問題があるが故に経営理念やビジョンが達成できないのであれば、改善する必要があるとは思います。
だけど、当時の私がやっていたのは経営戦略も何も関係なく、自分が気に食わないから改善するように要求していただけだったんですよね。
問題をそんな風にとらえてしまうよりも、「伸びしろ」ととらえて、その「伸びしろ」をいかにして伸ばすかって考える方がよっぽど経営戦略っぽいですね。
ってゆーか、その当時は、そもそも経営戦略と言えるほどのものはありませんでしたし。
経営理念やビジョンらしきものは一応あったものの、明確にしていなかったし、従業員にもきちんと共有していなかったし。
こんな風に問題のとらえ方が大きく変わったのは、間違いなくウチの奥さんのお陰ですよー。
一生、頭が上がらなくなっちゃったかも!?
今まで家族には絶対に愚痴らないようにしていたんですけど、たまには愚痴ってみるのもアリのなかもしれませんね。
第三者の視点だからこそ、見えることとか気づくこととかもたくさんありますし。
当事者だからこそ、見えなくなっちゃっていることとか気づけなくなっちゃっていることもたくさんありますし。
問題のとらえ方を変えた経験ある経営者Bさんの声
ウチの会社って、本当に問題が多いよなー。
顧客からのクレームも多いし、どーしてこう問題がいっぱい発生しちゃうんだろーか?
で、従業員に対して注意するんですけどねー、そしたら不平・不満ばっか言うし、口答えばっかするし。
問題がたくさんあることも問題だけど、何が一番大きな問題なのかって、不平・不満が多いってことだよなー。
批判・非難も多いし、反論ばっかするし文句も多いし。
不平・不満とか批判・非難とか文句とかを言いたいのは、コッチの方だっちゅーに!!
不平・不満とか批判・非難とか文句とかばっか言っていないで、素直にハイって言って反省して、問題をさっさと解決しろっちゅーに!!
従業員にちょっと注意しただけでコレだもん!!
コッチだって好きで注意しているワケじゃーないのに、イヤになっちゃうよなー!!
あまりにも不平・不満とか批判・非難とか文句とかが多いので、ブチ切れてこんな風に怒鳴り散らしそーになっちゃったこともありましたよ。
もしかして、従業員にナメられているんだろーか???
社長としての威厳ってものがないってことなんだろーか???
だから、こんなに不平・不満とか批判・非難とか文句とかばっか言われちゃうんだろーか???
あーあー、経営者って孤独だよなー。
いっそのこと、廃業しちゃおっかなー。
従業員だった頃は、良かったよなー。
不平・不満とか批判・非難とか文句とか、言いたい放題に言えていたもんなー。
経営者の立場になった途端、従業員に文句を言われても言い返すこともできなくなっちゃったし。
言い返しちゃったら、会社を辞められちゃうかもしれないし。
そしたら、ただでさえ人手不足なのにもっと人手不足になっちゃうかもしれないし。
事業継続の危機に陥っちゃうかもしれないし。
結局、我慢するのが一番無難ってことなのか!?
経営者の視点で考えるって、こーゆーことなのか!?
あーあーあーあーあーあー、もうヤダぁー!!
何もかもヤダぁー!!
って、真剣に悩んだこともありましたよ。
もうねー、眠れなかったし、食欲もなかったし、ストレスマックス状態でした。
そんな風に悶々と悩んでいる時に、以前勤めていた会社の社長にバッタリ出くわしちゃったんです。
コレも最後だからと思って不平・不満を散々ブチまけて、エラソーに啖呵を切って会社を辞めて独立した手前、こんな問題で相談するのもイヤだったんですけど、こーゆー悩みってやっぱ経営者じゃないと理解できないかもなーって感じたので、思い切って相談してみたんですよ。
そーしたら、こんな風に言われちゃったんです。
「んー、そっかそっかー、そりゃー良かったじゃんっ♪」
「深刻な顔をしているから心配になったけど、そんなの全然問題でも何でもないじゃーんっ♪」
って。
はあ???
人が真剣に悩んでいるのに、なんじゃそりゃ???
しかもニコニコしながら言うか!?
フザけるのもいい加減にしろっちゅーに!!
相変わらず鈍感で無神経なヤツだよなー!!
よりにもよって、コイツなんかに相談した自分がバカだったわ!!
って、最初のうちは腹が立ったんですけどね。
だけど、よくよく話を聞いてみると、一理あるっちゃーある面もなくはないかもなーって感じるようになったんですよ。
何でかってゆーと、こーんな風に言われたからなんですけどね。
「キミの良いところは、不平・不満とかも含めて何でも言ってくれるし、言いやすいところなんだよね~っっ♪」
「今のキミもウチの会社にいた頃のキミも不平・不満とかを本音でガンガンタレまくっていたしさー、そう思うとキミらしい会社をつくったんだなーって感心しちゃったよんっ♪」
「だってさー、考えてみてみ?」
「例えば、独裁国家で不平・不満とか批判・非難とか文句とかって言える?」
「たとえ思っていたとしても、とても言えないよねー」
「ってか、質問すらできないし、本音で話すことなんて絶対にできないよねー」
「独裁国家じゃなくても、ワンマン社長とかでなくても、不平・不満とか批判・非難とか文句とかを人ってなかなか直接言わないものだよねー」
「特に日本人の場合、良く言えば和を大切にする文化だしさー、悪く言えば波風立てたくなくて我慢する人って多いしさー、それもあって誰にも相談したくないって人もいっぱいいるしさー」
「そーでなくても、不平・不満とか批判・非難とか文句とかを言うのもエネルギーが結構必要だしさー」
「面倒臭いと思ったり、我慢したり、後から陰でこっそり文句を言ったり、言うだけ無駄って心のどこかで諦めていたりするものじゃないかな?」
「なのに、キミのところの従業員は陰で言うことなく、キミに直接言ってくれているんだよねー」
「それって、なかなかできないことだし、ものすごーく有り難いことだと思わないか?」
「経営者なんて陰でボロクソのけちょんけちょんに言われているのが普通だと思って、いっそのこと開き直っちゃえば?」
「従業員にナメられていよーと、どーしよーと、そーんな細かいことなんか別にいいじゃーんっ」
「人間だから不平や不満とかがあるのは当然だよねー、不平や不満が全くない人なんていないよねー」
「不平とか不満とかがあるからこそ、その不平や不満とかを解決するために、新しい製品や新しいサービスが生み出されるんだよね~っっ♪」
「だけど、顧客にしても従業員にしても、不平や不満とかってなかなか直接言ってもらえないものなんだよねー」
「だからこそ、ニーズを把握するのがすっげぇー難しいんだよねー」
「そう思うと、不平や不満とかを直接教えてもらえるってめっちゃ有り難いことだよねー」
「不平や不満を問題ととらえるんじゃーなくて、不平や不満も経営資源のうちととらえると宝の山に見えて来ないか?」
「実際、ウチの会社を辞める時にキミが教えてくれた不平や不満って、すごーく役に立っているんだよー」
「会社を辞める時にあんなに不平や不満を直接ブチまけてくれた人って超珍しいから、めちゃくちゃ有り難かったよーんっ♪」
おいおい・・・、褒められているんだか、それともけなされているんだか・・・
イヤミのつもりなんだか、それともあの時のリベンジのつもりなんだか・・・
って、思いましたけどね。
会社を辞める時に、確かにボロクソのけちょんけちょんに直接言っちゃったし。
だけど、問題のとらえ方を変えてみるのもアリなのかも!?
不平・不満とか批判・非難とか文句とかも含めて、問題を「問題」ととらえるから、ストレスになっちゃっていたのかも!?
とも思いましたねー。
問題を問題ととらえて注意をしたから、不平・不満とか批判・非難とか文句とかがどんどん出て来て、それをお互いにぶつけ合うからさらに不平・不満とか批判・非難とか文句とかばっかの状況に陥っちゃっていたのかも!?
コレじゃー、悪循環だよなー。
不平とか不満とかを言った方も言われた方も疲れるだけだしさー、誰もトクしないよなー。
不平・不満とか批判・非難とか文句とかも経営資源になり得るのなら、ウチみたいに経営資源に乏しい中小零細企業にとっちゃー、有り難いっちゃー有り難いのかも!?
不平とか不満とかのお陰で生み出された製品やサービスがあるのなら、そしてウチの会社には不平や不満が集まって来ているのであれば、不平や不満をもっと活用して、良い循環に変えて行かないともったいないよなー。
とも思いましたねー。
あんな社長に言われたとおりにするのはシャクにさわったけど、他に解決策も見つけられなかったから、言われたとおりに試しに問題のとらえ方を変えてみたんですけどねー。
とは言えども、自分に対する不平・不満とか批判・非難とか文句とかを直接言われるのはやっぱキツイし、あの社長みたいに鈍感になれないし開き直ることもできなかったから、自分なりに考えて結構工夫しましたけど。
そしたら、いろんな発見があったんですよ。
正確に言うと、今まで目の前にあったはずなのに見えていなかったことが、問題のとらえ方を変えたら見えて来るようになったってゆーか、気づけていなかったことが問題のとらえ方を変えたら気づけるようになったってゆーか。
げっ・・・!?
今までもったいないことしちゃってたよー!!
って、後悔したぐらい。
今まで、宝の山をゴミの山と思い込んでポイポイ捨てていたってことなんですから。
問題のとらえ方が変わると、こうも変わるものなんだなーって。
そう思うと、不平・不満とか批判・非難とか文句とかも含めて、問題を「問題」ととらえるのではなく、「経営資源」とか「宝の山」とかととらえるのって、意外とアリなのかもしれませんね。
でなきゃー、不平や不満から新製品や新サービスを生み出すことはできなかったでしょーし。
ウチの会社も、とっくの昔に倒産するか廃業するかしちゃっていたのかもしれませんし。
問題のとらえ方を変えた経験ある経営者Cさんの声
ウチの会社って、本当に問題が多いよなー。
どーしてこんなに問題がいっぱいあるんだろーか?
問題を一つ解決したと思ったら、また新たな問題が発生しちゃうし。
コレじゃー、モグラ叩き状態だよなー。
会社を継いだばかりの頃、こんな風によくボヤいていましたねー。
従業員として働いていた頃の会社とは違う業界だったからなのか、ウチの会社の問題点ばかり目について腹が立っていましたよ。
こんなに問題だらけなんて、やっぱ普通じゃないよなー。
いくら何でも、こんなの有り得ないよなー。
自社の強みらしい強みも全然ないしさー。
はっきり言って、問題だらけで弱みだらけのショボイ会社だしさー。
IT化も全然進んでいないし、いつまで経ってもアナログのままだし。
パソコン嫌いなんだろーけど、IT(ICT)ぐらい少しは活用すりゃーいいのにさー。
イマドキこんな会社ってあるんだなーって、超ビックリだよなー。
昔からいる役員とか幹部とかの頭も超カタイし古いし。
コッチの言うことを全然聞いてくれないしさー、エラソーにお説教ばっかするしさー、めっちゃ腹立つしさー!!
って、毎日のように怒り狂ってましたし、3代目後継者として会社を継いだことを後悔していました。
こんな問題だらけの会社なんか継ぐんじゃーなかった!!
こんなに問題だらけで弱みしかない会社だって知っていたら、絶対に継がなかったのに!!
会社を継いでいなかったら、あーんなこともこーんなこともいっぱいできたはずなのに!!
こんな会社を継いじゃったせいで、全部できなくなっちゃったじゃんかよー!!
仏心を出して、会社を継ぐって勢いで言っちゃった自分がバカだったわ!!
会社を継げって一度も言われていなかったくせに、どーして言っちゃったかね!?
もっとよく考えてから、会社を継ぐか継がないかの決断をすれば良かったわ!!
自分の人生をブチ壊しやがって!!
一生、恨んでやるからなー!!
って感じで、会社を継いだ後悔がだんだん怒りが変わって行きましたねー。
で、実家に帰った時に、2代目社長だった父親に怒りをぶちまけたんです。
そしたら一言、こーんな風に言われちゃったんですよ。
「そーか、お前の目からは問題だらで弱みしかないアナログな会社に見えるのか」
「だけど、問題のない会社や弱みのない会社なんて存在するのか?」
って。
そりゃー、さらに怒り狂いましたよ。
てめぇーが問題を放置しまくったから、こんな問題だらけの会社になっちゃったんだろ!?
なのに、なーにを開き直ってやがるんだ!?
誰のせいだよ!?
そう言い返そうとしたら、父親が続けてこんな風に言ったんです。
「お前が言う問題って、そんなに問題か?」
「問題をそーゆー風にとらえてしまう方が問題なんじゃないのか?」
「どんな会社であっても、問題や弱みはたくさんあるもの」
「だけど、全ての問題に対応することは不可能だからこそ、優先順位を考える必要がある」
「お前が経営者なんだから好きにやればいいけど、闇雲に問題を解決しようとするのではなく戦略的にやりなさい」
「他業界を知っているお前だからこそ、見えることや気づくこと、そしてできることがたくさんあるはずだ」
「経営者にしかできない仕事をしなさい」
「引退した私が言えるのはコレだけ」
「じゃあ、夫婦でまた旅に出るから」
「この話はこれで終わり」
ってね。
おいおい・・・、アドバイスにもなっていないじゃんかよー・・・
しかも、一方的に話を終わらせちゃうし、口下手で無口だからっていくらなんでもそれはヒドイだろー!!
引退したと言っても元社長なんだからさー、たまにはアドバイスぐらいしてくれたっていいじゃんかよー!!
減るものじゃないのにさー、どケチー!!
元社長のくせに、無責任にも程があるだろ!!
丸投げするなよー!!
怒りを通り越して呆れ返るわ!!
それでも親か!!
子どもが心配じゃないのか!!
今まで一度だって、褒めてくれたことだってないし!!
会社を継いで当然って顔をされても、ムカつくだけなんだけど!!
もうどーなったって知らないからなー!!
会社が倒産したって知らないからなー!!
って、腹が立つやら呆れ返るやら・・・
見捨てられたようで悲しくなるやら、虚しくやるやら・・・
って、感じでしたよ。
ウチの父親は、私が社長に就任して何年か経った頃に、いきなり引退宣言をしちゃったんですけどね。
せめて会長職にって言ったんですけど、何度頼んでも即断られちゃいましたし。
それ以来、ウチの会社のことを相談しても、どんなに愚痴っても文句を言っても、アドバイスすらロクにしてくれなくなっちゃったんです。
で、今までやりたかったことがたくさんあるからって、やりたいことリストなんかをつくって、やれ旅行だの何だのって夫婦で一緒に趣味に没頭する隠居生活を送っていたんですよ。
母親に聞いたところによと、父親の場合は会社を継ぐか継がないかの選択肢もなく、創業社長だったじぃーさんに強制的に継がされたらしくて、父親が2代目社長に就任してからもじぃーさんが会社にずぅーっと居座り続けて、やれ頼りない!!だの、それでも経営者なのか!?だの、経営者失格!!だのって毎日毎日散々言われて、経営に口を出し続けられて、相当苦労したらしいから気持ちはわからなくはないんだけど、だけどいくら何でもひどくないですかね???
子どもに会社を押し付けて、自分たちは遊びほうけるって。
遊びほうけてヒマなんだから、少しぐらいアドバイスしてくれたらいいのに。
自分の子どもが苦労しているのに、心配じゃーないのかな~???
引退したから、会社のことなんてもうどーでもいいのかな~???
って、さらにボヤいていましたよ。
フテくされて、実家にもしばらく行きませんでしたし。
あの父親の言葉が、最後にして最大のアドバイスだったとも知らずに。
実はあれから程なくして、父親が亡くなったんです。
それでも私は懲りずに、まだ怒り狂っていたんですけどね。
いったいどーしてくれるんだよー!!って。
そんな私の目を覚ましてくれたのは、母親のこの言葉だったんです。
「お父さんねー、もう長くないって知っていたんだよねー」
「だけど、アンタにだけは絶対に言うなって口止めされていたんだよ」
「アンタが会社を継ぐって自ら言ってくれた時、実はお父さんはものすごーく喜んでいたんだよ」
「感情表現が下手で口下手で照れ屋さんだったから、アンタの前では言えなかったみたいだけどね」
「じぃーさんに似ているあの子が継いでくれるんだったら、安心だなーって」
「短所はたくさんあるけど、じぃーさんにも自分にもない長所がたくさんある子だし、何よりも経営者の素質がある、自分よりもずっと経営者に向いているって言っていたよー」
「経営者にしかできないことはいろいろあるけど、経営者として最も大事な仕事をアイツは自らやってくれたって褒めていたよ」
「それも私が絶対にできなかった経営者としての仕事を真っ先にやってのけたんだから、つくづく凄いヤツだよって嬉しそうに言っていたよ」
「辛い時には、泣いてもいいし弱音を吐いてもいいしわめいてもいいからってさ」
「この先まだまだ長いんだから焦らずじっくりと、そして従業員をもっと頼れってさ」
「会社を継いでくれただけでも本当に感謝しているから、たとえ投げ出すことになったとしても、会社を倒産させてしまうようなことになったとしても、文句は一切言わないからってさ」
母親が言ってくれたこの言葉のお陰で、今までのナゾが全て解けましたよ・・・
どーして、やりたいことリストなんかつくっていたのかも・・・
どーして、夫婦で一緒に趣味に没頭する隠居生活を送っていたのかも・・・
どーして、さっさと引退しちゃったのかも・・・
どーして、会長職を断ったのかも・・・
どーして、私がボロクソに文句を言っても黙って聞いてくれていたのかも・・・
どーして、アドバイスをロクにしてくれなかったのかも・・・
ヒドイのは、自分の方だったんだ・・・
無責任に丸投げしていたのは、自分の方だったんだ・・・
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
いつまでも父親が生きているものだと思い込んでただ甘えて、何もかも全部父親のせいにしてグズっていたなんて、まるで小さな子どもがおもちゃ売り場でダダをこねてジタバタしながらわめいているみたいだったよなーって恥ずかしくなりました。
「親の心子知らず」とはよく言ったものだと思います。
「親孝行したい時に親はなし」ってことも。
だけど、どんなに悔やんでも、もう父親はいないんですよね。
だったら、父親がせっかく遺してくれたんだから、アドバイスだけでもせめて活かさないと!!って思ったんです。
で、父親が今まで言ってくれた言葉を洗い出したんですよ。
一つひとつ思い出し、ノートに書き起こして。
と言っても、思い出すだけでも相当大変でしたけどね。
必死で思い出しながらノートに書き起こして行くうちに、いかに今まで父親の言葉をまともに聞いていなかったのか、自分のことしか考えていなかったのか、深く反省させられましたね・・・
中でも特に気になって深く考えさせられたのは、
「お前が言う問題って、そんなに問題か?」
「問題をそーゆー風にとらえてしまう方が問題なんじゃないのか?」
「問題のない会社や弱みのない会社なんて存在しない」
「どんな会社であっても、問題や弱みはたくさんあるもの」
「他業界を知っているからこそ、見えることや気づくことがあるはず」
「他業界を知っているからこそ、できることがたくさんあるはずだ」
「経営者にしかできない仕事をしなさい」
「優先順位を考えて、戦略的にやりなさい」
という言葉でした。
最初のうちは、これらの言葉をバラバラに考えちゃっていたんですけどね。
でも、ある時ふと、つながって見えたんですよ。
点と点が線になり、そして面になって行ったとでも言うんでしょーか。
その瞬間、雷に打たれたように、あっ!!そーゆーコトだったのか!!って思いましたね。
お陰で、問題のとらえ方も大きく変わりましたよ。
問題のとらえ方が変わったからなのか、今まで見えていなかったことが見えるようになったし。
問題のとらえ方が変わったからなのか、今まで気づかなかったことにも気づくようになったし。
どーして今まで見えていなかったんだろーか!?
どーして今まで気づかなかったんだろーか!?
って、今では我ながら不思議に感じるぐらいです。
それもこれも、当時の私の問題のとらえ方に根本的な原因があったってことなんでしょーね。
木を見て森を見ていなかったからってゆーか、葉脈ばっか見て森を見ようともしていなかったからってゆーか。
それを父親は見抜いていたから、あんな風にアドバイスしてくれたんだと今は思います。
経営環境の変化が激しい時代がずぅーっと続いていて、会社の寿命もどんどん短くなって来ていますよね。
そんな時代を生き残って来たウチの会社が、弱みと問題しかないはずがないのに・・・
ってか、どんな会社にも弱みも問題もたくさんあるんだろーけど、ウチの会社にも弱みもあれば問題もいっぱいあるけど、それでも今日まで生き残って来れたのは、生き残れるだけの何かがあったからってことなんですよね。
自社に強みなんて全くないって思っていたけど、実は今まで見えていなかっただけ、気づいていなかっただけだったんですよね。
正確には、弱みや問題ばかり着目していた私は闇雲に対症療法に走るばっかで、自社の強みを見ようともしていなかったし、発見しようとも思っていなかったんでしょーけど。
他業界にいたくせに、自社の強みに気づかなかったって、なーんて視野が狭かったんだろーか!?
それも、すぐ目の前にあったのに、灯台下暗しもいいところだったよなーってつくづく反省させられました。
本当の問題発見力って、もしかしたらこーゆー意味なのかも!?
問題のとらえ方を変えるって、こーゆーコトなのかも!?
って、ノートに書き起こした父親の言葉を何度も何度も読み返してにして、自分なりに考えてみて、試行錯誤して行くうちに気がついてことが本当にたくさんありましたよー。
経営理念やビジョンと経営戦略との関係についても、思わず考えさせられちゃいましたねー。
経営理念やビジョンとの一貫性って観点から言うと、組織力の強化とか人材育成とかIT(ICT)とかとの関係も。
それぐらい今までわかっているつもりだったんですけど、ただ丸暗記していただけで全然理解できていなかったんだなーって、自覚させられちゃいましたし。
ああ・・・、だから・・・
「優先順位を考えて、戦略的にやりなさい」
「経営者にしかできない仕事をしなさい」
って、父親があの時言ってくれたんだなーって深く感謝しましたよ。
自分のことをよく知っていて、ウチの会社の状況をよく知っている父親だからこそしてくれたアドバイスだったんだなーって。
こんなに有り難いアドバイスって、ないですよね。
どんなにお礼を言いたくても、直接伝えることはもうできませんけどね・・・
あれから何年も経ちますけど、こんな私でもどーにかこーにか会社経営を続けて来られたのは、間違いなく父親が遺してくれた言葉とみんなが支えて来てくれたお陰です。
あの時、父親の言葉を書き起こしたノートは今でもすごく役に立っています。
特に会社の方向性に迷った時とか、事業継続の危機に陥った時とか、心が折れそうになった時とか、何もかも投げ出して逃げたくなった時とかによく見ていますよ。
天邪鬼な性格だからなのか、投げ出しても倒産させてもいいなんて言われちゃうと、意地でも投げ出すものか!!逃げるものか!!絶対に倒産なんかさせるものか!!って思っちゃいますし。
ただ、今でもまだ解けないナゾがいくつかあるんです。
そのうちの一つが、
「経営者として最も大事な仕事をアイツは自らやってくれた」
「それも私が絶対にできなかった経営者としての仕事を真っ先にやってのけた」
などの、母親に伝えられた言葉だったんですけどね。
なんのこっちゃさっぱりわからず、長年ずっと解けなかったナゾだったんですけど、そのナゾも最近になって、ようやく解けたように思います。
自分にもいつかはやって必ずやって来る事業承継について考えていた時に。
確かにコレも、経営者にしかできない仕事ですよね。
それも最初にして、ある意味最大の。
当時の私は、自分でも大バカじゃないかと思うぐらい怖いもの知らずもいいところで、深く考えることなく「自分が継ぐ」って勢いで言っちゃっただけなので、買い被り過ぎだと思いますけどね・・・
今だからこそ言えるんでしょーけど、経営にはそーゆー面が必要になる時もあるとは思いますけどね・・・
と言っても、当時の私は勘と経験と度胸(KKD)にもなっておらず、根拠のない自信と度胸だけだったんでしょーけど。
問題のとらえ方を変えると見えて来ることや気づくことって何だろう?
(パート2)
うーむ・・・
どっ・・・、どーでしょう???
「そっ・・・、そーだったのかー! ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!! 」
「だからかー!!だからだったのかー!! ヾ(.;.;゜Д゜)ノ 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「本当に必要な問題発見力って、もしかしてこーゆーコトだったのかも・・・!? σ( ̄∇ ̄;) 」
「問題のとらえ方を変えるって、もしかしたらこーゆーコトだったのかも・・・!? (; ̄Д ̄) 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「となるとだよー、こーんな風に問題をとらえるのもアリなのかも・・・!? y( ̄ー ̄)y 」
「他にもあーんな問題のとらえ方もアリなのかも・・・!?(o*゜ー゜)o 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「会社の全体像を俯瞰するって、意外と大事なことなのかも・・・!? (;´д`) 」
「経営理念やビジョンとの一貫性って意外と大事なことなのかも・・・!?手段の目的化に陥っちゃうとヤバイのかも・・・!? (ーー;) 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「おおおお~っっ、SWOT分析をやってもやっても上手く行かなかった原因がちょっとわかったような気がするかも・・・!? (* ̄▽ ̄)」
「会社にとっての機会を見つけるってこーゆーコトなのかも~っっ!?自社の強みを見つけるってこーゆーコトなのかも~っっ!? (((o(*゜▽゜*)o))) 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「問題のない会社なんて存在しない・・・、問題があること自体は問題ではない・・・、言われてみたらその通りなのかも・・・!?\( ̄▽ ̄;)/」
「どんなに完ぺきに見える人だって、人間だから短所とか欠点とか問題とかが必ずあるのと同じように、どんな会社にも問題があって、問題があることそのものは問題でも何でもないってコトなのかも・・・!? 。゚(゚^o^゚)゚。 」
という方も、いらっしゃれば・・・
「ってコトはだよ・・・、アレをあーして、コレをこーして・・・ ((φ( ̄Д ̄ ) 」
「なーんだ~、問題のとらえ方を変えるってこーゆーコトだったのかも~っっ♪ d(⌒ー⌒) 」
という方も、いらっしゃるんじゃーないでしょうか?
他にも、例えば・・・
などなども含めると、いろんな意味で考えさせられちゃいません? (^^)
ふーむ・・・、こーやって考えてみると・・・
まだ見えていないだけで・・・
意外なところにヒントがいっぱい溢れている
おお~っ ━━━━ヽ(゜Д゜)ノ━━━━ 見っけ~♪
のかも~???
なーんて、感じません?
(〃▽〃)
どっ・・・、どうでしょう???
皆さまは、どう思われますか?
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